肌にやさしい綿ブラジャー 今日から使えるお得なクーポン

素材について

オーガニックの心地良さ

素肌にダメージを受けた女性の中には、下着の縫製糸に触れても痛みを感じるという方も少なくありません。
化繊混紡により痒みを感じるアレルギー体質の女性や、多くはアトピー性皮膚炎敏感性敏感肌の方など直接肌に触れる下着に対しても気を使っておられる方が多いのも事実です。先天性及び遺伝による体質の方は別として、中には人為的に化学薬品が使われた衣類を着用した事によって炎症を起こす人もいます。


では何故、通常の衣類よりも割高のオーガニックコットンを購入されるかと言えば、独特の柔らかい使用感や安心感もありますが、何よりも無農薬による管理された栽培手法とケミカルな加工を行わない事による身体への安全を購入されているのだと思います。実際に素肌に直接触れてみると、独特の軽さとふんわりした肌触りの違いがハッキリと分かり、自分の意志ではコントロールできない痛みや痒みを感じる事が少ないのも、実際にご使用頂いた当店の「お客様の声」からも分かります。


ところで、オーガニックコットンは肌のトラブルを治療する薬ではありません。
しかし、痒みや痛みを出来る限り軽減出来るように様々な工夫が施されています。 当店で人気のあるリブショーツはお肌を締め付ける感覚が無くて、あるお客様の表現では「びよ~んと伸びる感じ」で縫製糸には木綿を使用しており、ほとんどの症状にたいして対応出来ているようです。


日本国内では様々なオーガニックブラが販売されていますが、あまりに高額で手の出ないものが多くあります。これは中国の縫製があまりに安く大手メーカー等殆どが中国の業者に発注を行う為、国内の縫製事情が極めて弱小化され今では家族で細々と営んでいるのが現状で大手通販メーカーのタグを見るとまず間違いなく中国製になっています。さらにオーガニックコットンは全体の需要から考えるとあまり採算が合わないので、尚一層縫製業者さんが貴重な存在になってくるのです。そのような事情から、値段に大きな格差が生まれているのではないかと考えます。


あなたにとって大切なお買い物。目的を定めて慎重に!
商品を購入する際、それ相当の価格が付いてくる訳ですが、それならば用途に応じて使い分けてみるのもひとつの手段です。授乳期と合わせて使えるブラジャーならオーガニックコットン100%の「フライスハーフブラ」お値段はまずまずの3,800円(税抜)。お部屋でルーズにリラックスなら「リラックスブラ」とってもリーズナブルな2,800円(税抜)。その他多数取り揃えをしています。


オーガニックコットンといえばTシャツです。軽くて軟らかい独特の肌ざわりを実際に感じるにはTシャツが一番。サイドに縫い目が無い筒編みのリブ八分袖Tシャツが人気です。


心地よいインナーを付ければ、後はお部屋の中でリラックス。 ノーブラしたい女性はズバリおすすめのタンクトップブラ フライス編で心地良いフィット感がたまらない! キャミソール系がお好きな人はキャミブラもあります。

オーガニックコットンとは

  • 世界のオーガニックコットン事情

 地球規模で考えると、オーガニックに対する消費者の意識は間違いなく欧米諸国の方が上で、オーガニックコットンの生産全体の80%が欧米諸国で消費されています。日本の場合は約10%で、現段階ではまだオーガニック途上国と言わざるをえません。 おそらく日本の消費率はこれから欧米諸国に近づいてくると思われ、つい最近もテレビ番組で”急成長するビジネス市場”として「アパレル新市場 オーガニック衣料」という特集が組まれていました。最近、食べ物に対しては生産地、生産の管理方法等が分かるようなシステムが取り入れられるようになってきましたが、下着も含めてほとんどの衣料品についてはタグの記載に頼る(あるいはカタログを見る)しかないのが現状です。

 オーガニックコットンの場合、市場に供給するには公的機関の認証が必要とされる為これからの時代、より多くのユーザーに好まれる商品になっていく事にちがいありません。高齢化社会に突入するこれからの時代、オーガニックは一つのキーワードになってくると私は確信しています。  自分の健康を管理するのは体の内面的な事ばかりでなく、体に触れる物にも気を付けていく必要があると思います。認証機関による認証を受けたオーガニックコットンは安心出来る(衣)なのです。 敏感肌、アトピー、乾癬、そしてお肌の弱い方にも安心して着て頂けます。

まだまだ割高ですけどね(すみません)

  • 綿(コットン)とは

あおい科に属する花で、きれいな花が咲いた後で出来る実がコットンボールと呼ばれるものです。そのコットンボールがはじけて中から美しい綿繊維が顔をだします。綿花の誕生です。

  • オーガニックコットンとは

 有機栽培綿の事で、3年間無農薬で栽培された農地 で作られた綿花を言います。昔の農業はオーガニック(有機栽培)が基本でした。しかし、需要の高まりや生産の効率化そして科学の進歩によって次第に人工的な作業工程が取り入れられてくるようになり、現在では大量の農薬や化学肥料を使った製品が主流になっています。もちろん、規制の中での使用ですから特に問題はありません。では何故改めてオーガニックコットンなのか、やはり一番には地球環境に対する配慮がある訳です。 もちろん、無農薬で作られたオーガニックコットンがお肌にとって優しいのは言うまでもありません。

  • オーガニックコットンの確認について

 残念ながらオーガニックコットン(有機栽培綿)を我々自身が本物かどうかを見分ける方法はありません。 その為に綿の産出国の認証機関が証明を行っているのです。したがって、オーガニックとして販売されている商品は皆、認証を受けた製品として販売されています。その認証基準(オーガニックコットン農法)を制定したのがアメリカなのです。 アメリカは自国内でのオーガニックコットンの生産から認証までを行える国です。 ですから生産から認証までの工程が全て自国内で行える事でとても高い信頼性があるのです。

  • オーガニックコットンに対するこだわり

 オーガニックコットン(有機栽培綿)とコットン(普通綿)の違いは見た感じはほとんど分かりません。 でも現実はミネラルウォーターと水道水くらいの違いはあります。綿の栽培は全世界の農業の約10%を占めると言われます。 そして全世界が使用する農薬の約25%がその綿の栽培に使用されています。いずれも合法的かつ安全に作られたもので何ら問題なく使えばよいのですが、最後は人それぞれのこだわりになるのでしょうか。

  • アメリカのオーガニックコットンは何故着心地が良いのか

 答えは、アメリカの乾燥した気候、風土が綿花の栽培に最適な条件だからです。洗濯後にはさらに柔らかさが増して着心地が良くなるはずです。

  • オーガニックコットンは地球に優しい

 オーガニックコットンの栽培には我々の住む地球環境とライフスタイルを守るために様々な努力が行われています。 たとえば、害虫を防ぐための防虫剤の代わりにテントウムシ等の昆虫を利用したり、収穫の時期を早めるための枯葉剤を使わずに自然に葉が落ちるのを待って刈り取る等、環境に対してとっても配慮がされています。

タオルの洗濯、取扱い

オーガニックコットンのタオルはリピート率の高い商品です。
それは、一度使って洗濯をして更に使って洗濯をして使うたびに優しい肌ざわりと柔らかさが実感出来るからです。
でも、扱い方を誤るとせっかくの持ち味が損なわれることになり高価なタオルを買った意味が無くなってしまいます。
どうか大切に扱っていただき、「オーガニックコットンで良かった」と思ってもらえますことを心から願っております。

■ 生地がほつれてきた時には
 パイルが出てきた場合には、ハサミでまめに切って整えるように心掛けてください。
そのまま放っておくとパイルが絡み付いたりしてますます状態が悪くなります。

■ お洗濯のときには
 ファスナー等の付いている衣類と一緒に洗濯すると、パイルが引っかかる恐れがありますので別々に洗うようにするか、ネットに入れる等の保護処置を行ってください。

■ 漂白剤、柔軟剤の使用について
 漂白剤、柔軟剤の使用は、タオルの生地を傷めたり毛羽立ちの原因となるのでお控えください。
蛍光増白剤の含まれる洗剤を使用すると変色したり色むらが生じる事があるので注意が必要です。
オーガニックコットンは吸水性も良く、洗濯を繰り返すほど柔軟性が増してきますので
柔軟剤の使用は吸水性が損なわれる等オーガニックコットン本来の性質を損なう恐れがありお勧めできません。

■ 干し方
 オーガニックコットンタオルの柔らかな肌ざわりを保つには、洗濯後の乾かし方も重要です。
乾燥機の使用は縮みや痛みの原因になりやすく、あまりお勧めできません。
日陰の風通しの良い状態で自然に乾かすのが一番です。
直接日光に当てるとタオルの表面が硬くてカサカサになるので注意が必要です。
干すときには、優しく四方に引っ張りながら全体の歪みを直してから干してください。


使用頻度の高いタオルは普段の取り扱いで、その風合いがかなり変わってきます。
どうか、大切に扱っていつまでも柔らかくて心地良い肌触りを保ち続けてください。

衣類の洗濯

○洗濯について

 オーガニックコットン(有機栽培綿)の洗濯について、
基本的に洗濯機の使用は問題ありませんが、必ず洗濯ネットに入れてください
(他の衣類の金具等で擦れて生地を傷める原因となります)。
石鹸による手洗いをしていただきますと、尚一層その風合いを生かし長く使っていただく事ができます。
 塩素系漂白剤の使用は禁物です。そして、高温乾燥機の使用もお控えください
オーガニックコットンは自然の風合いが特徴の商品ですから、出来るだけ優しく丁寧な扱いで長く愛用
していただければ幸いです。

難しい言い方をすると以上のようになりますが、要するに普通の綿製品と同じ扱いで大丈夫です。
ただし普通綿と同様、洗濯による多少の縮みはでてきますので予めご理解ください。

○洗い方について

・洗う前に・・・色別に分類してください。(薄い色から濃い色の順番に洗います。)

(手洗い)

・洗剤は、よく溶かして生地に直接ふりかけないようにしてください。

 30℃前後のお湯で軽く押す、つかみ洗いをします。  もみ洗いは生地を傷めます。

・すすぎは生地に洗剤が残らないように十分に行ってください。

・脱水は大き目のタオルにはさんで水気をとります。

(洗濯機)

・洗濯ネットに必ず入れてください。

・時間の目安は弱水流で約3分程度です。

・タンブル乾燥は可能です。 低めの温度に設定してお使いください。

移染を防ぐために、つけ置きは禁物です。

(干し方)

・脱水後はシワをのばし、形を整えて早めに日陰の風通しの良いところに干してください。
 長時間の放置はシワや色落ちの原因となります。

※直射日光やストーブによる乾燥は黄ばみや色褪せ、生地を傷める原因になるので気を付けてください。 特に乾燥機の使用はお避けください。

○収納

・タンスや収納箱にはつめすぎないように、ゆったりと入れてください。

コットン素材の染色

若い素肌も、歳を重ねた素肌も、安心できるオーガニック。
オーガニックコットンをご使用になる為に、LINでは仕入素材の染色にも注意を払っています。 最近では原綿に有機栽培の自然素材を使用していながら、染色段階でケミカル処理を施した”映える色”の衣類が販売されている事もあるそうです。オーガニックコットンを愛するお客様には、お買物の際に染色にもこだわって頂きたいと切に願っております。

■ オーガニックコットン(ブラック)の染色

当店で扱う商品の中で、NatureUSA 社(bgreen)では米国の「US Organic Fiber Processing Standard」
(有機繊維処理標準)に基づき染色を行っており、その染料は「Low Impact Dyes」(低影響染料)
と呼ばれるものを使用しています。
ここでは特に染料に含まれる重金属についての制限が述べられており
「contain no heavy metals in their dyestuff」(重金属を含まない事)とあります。

■ オーガニックコットン(ホワイト-衣類)の漂白

当店で扱う商品の中で、NatureUSA 社(bgreen)では白色系(ホワイト)Tシャツ他衣類の製造に於いて過酸化水素
(Hydrogen peroxide (H2O2))による漂白処理を行っています。

 過酸化水素(H202)は環境に優しい化合物とされ、諸工業に於いて広く使用されており
不純物の混入が不都合な有機化合物等の反応に適していると言われています。
特に漂白剤として広く利用されている化合物です。

製品の品質と認証確認について

オーガニックコットンを愛する皆様へ

 この度は当店へご来店いただきまして誠にありがとうございます。

 LINでは一部の商品を除いて全てが有機栽培で収穫された綿素材を使用した商品として入荷しています。
この一部の商品とは天衣無縫の 女性用綿パジャマ(販売終了)のことです。
では何故この商品がオーガニックコットンではないのか。
それは中国で有機栽培(無農薬栽培)されたものの、公的機関による認証を受けていなからです。
たとえ信頼できる天衣無縫ブランドであってもオーガニックを名乗る事はできないのです。

 このように販売するためには、公的機関による認証が必要となり我々販売する
側もそしてお客様もその事をしっかりと確認しておく事が大切になります。
また、認証を受けたオーガニックコットンであってもその後の染色については気になるところです。
当店では、天然の色合いを大切にしたいという思いが強くありますが、ホワイト、ブラックをリクエストされる
お客様も多数いらっしゃいますので染色方法を明記した上で販売を行っております。

■ 認証について
NatureUSA(bgreen)では米国内の認証機関オーガニック貿易協会(Organic Trade Association)の認証を受けた
米国カリフォルニア産のオーガニックコットンを使用しNatureUSAの自社工場に於いて生産を行っています。

関連ページ オーガニックコットンの輸入元

・㈱新藤(天衣無縫)では、主に米国カリフォルニア産及びニューメキシコ産のオーガニックコットンを使用しており、
国内の縫製メーカーによる製造を行っています。
LINでは㈱新藤よりOrganic Commodity Commissionによる認証の写しを受取り、保管をさせて頂いております。

当店の関連ページ 天衣無縫

■ オーガニックコットンの染色について

ピンクやブルーは草木染めや、彩土染めといった化学薬品を使わない自然を生かした染色方法を使用しています。
 当店で扱うBgreenの商品には、上記の染色方法に該当しないホワイト、ブラックの下着・インナーが含まれます。
これは、お客様の中にもホワイト、ブラックの色合いをお求めになられる場合が多い為です。

・ホワイトの漂白には、環境に優しい化合物とされ有機化合物等の反応に適していると言われている、
過酸化水素(Hydrogen peroxide (H2O2))による漂白処理を行っています。

・ブラックの染色には、米国の「有機繊維処理標準」に基づき染色を行っており、
その染料には「重金属を含まない低影響染料」と呼ばれるものを使用しています。

当店の関連ページ オーガニックコットンの染色

その他の関連ページ

オーガニックコットンとは

オーガニックコットンの洗濯

タオルの洗濯、取扱い

説明の至らぬ点がございましたら、遠慮なくお問合せください。
お待ちしております。

LINでは平成19年1月現在、米国NatureUSA社のbgreenブランド、㈱新藤の天衣無縫ブランドの
2社より直接取引を行い、各々商品の取扱いをしております。

認証基準について

産業統計

世界のオーガニックコットン市場は成長著しく、2010年には7,000億円規模の市場に成長すると見込まれています。それに伴いオーガニックコットンの生産量も拡大をし、2001年から2007年までの6年間で実に年平均44%の伸び率となっており、地域別の生産量では、中東(トルコ、イスラエル)、東南アジア(インド)、アフリカが主要な産地で、世界の生産量の80%以上を占めています。 生産量が拡大した要因として、綿花生産者を支援するプログラム(フェアトレードなど)、収穫量の安定した品種への改良、消費者市場からの認知などが上げられ、市場拡大の要因としては、多くの消費者がエコや健康を優先した意識の変化や、多くのアパレル企業がオーガニックコットン製品を取り扱い始めた事によるものとされています。

 ところが、オーガニックコットン自体は事業者と生産農家が中心で製品コードも無く取引が行われ、貿易上は通常のコットンとして扱われているのです。
つまり、貿易統計に於いてはオーガニックコットンというコードは存在しないのです。

 そのような背景から原料、糸、織物ごとの仕出地別輸入数量などの輸出に係る情報を判断する事は困難な状況で、現在唯一産業統計情報を策定しているのが米国のオーガニックコットンの認証基準を策定しているOrganic Exchangeで、「Organic Exchange Marketplace Report」として、統計情報が取りまとめられており、日本では日本オーガニックコットン協会(JOCA)と日本オーガニック流通機構(NOC)によってそれらの情報が提供されています。

適正な表示ルールのあり方に関する調査事業

平成21年3月、独立行政法人 中小企業基盤整備機構によって上記表題での報告書が作成されました。こられの検討委員の中には経済産業省や農林水産省などの職員も参加しており主に消費者保護や国際的に通用するガイドライン作りを定めるよう意見を述べられています。しかし、現状は骨子案にとどまっており、あくまで提言にすぎないのが現状です。今後の課題として、より具体的で運用可能なガイドラインにする必要があり、今後も継続的な議論を実施することが望ましいと括られています。結論として感じるのは、当局を交えた協議の中では「今後の課題」として括られた雰囲気とも受け止められます。

国内外のオーガニック規準・規格

 オーガニックコットンに対する製造段階での規準について、国際的には「Global Organic Textile Standard」(GOTS)と、「Organic Exchange Standards」(OE)の大きく二つがあります。さらに日本国内でもJOCA規準(JOCA)とNOC規準(NOC)の二つがあり、国内外それぞれに基準内容や審査内容に整合性が無く、独自の基準によって運営実施をされてきました。

 その後、2009年2月24日付けで日本オーガニックコットン協会(JOCA)では「オーガニック繊維製品世界基準(GOTS)本部の意向・方針を考慮して、2010年末をもって、 JOCAの書類ベースの認証・タッグ発給の方式を中止し、GOTS方式を全面的に導入することといたしました。」と正式に発表を行いました。

 さらに「天衣無縫ブランド」として商品展開をしている株式会社新藤では2009年1月コントロールユニオン(CU)の審査により、オーガニック繊維製品世界基準=Global Oraganic Textile Standard(GOTS)の認証を取得しています。

 「Global Organic Textile Standard」(GOTS)と、「Organic Exchange Standards」(OE)の相対的な違いはオーガニックコットンの含有率にあり、GOTSでは70%以上の含有率を求められるのに対し、OEでは5~100%とされています。またGOTSでは普通綿の混入を禁止しているのに対してOEでは普通綿の混入は可能とされています。一方、日本国内のもうひとつのルール「NOCコットン規準」では、オーガニックコットンの混合率として80~100%で普通綿の混入は禁止とされています。

 以上のことから製品に対する規準・規格には世界レベルでバラつきがあり、日本国内でも統一されていないのが現状と言えます。

製品認証の今後

含有率表示等に関する適正な表示ルールのあり方についての提言等

我々ショップオーナーは、メーカーから生産されたオーガニックコットンの製品を入荷して商品としてお客様へ販売している訳ですが、時折「それって本当?」と思う商品にオーガニックコットンを表示し販売をしているお店を見かけた事が過去にあります。これは原料(原綿)に対する定義は存在しても、製品に対する定義がない為に「全体の何%の含有率?」あるいは「製造段階でケミカルな加工をしていない?」など曖昧な部分が多いことから出てきた事例で、今のままでは今後も同じ事が起こりうる可能性を秘めているのです。そしてようやく消費者保護の観点から、経済産業省が市場の急成長に対応して製品の規準作りに乗り出しました。

(1) 綿花の生産認証の時代から製品管理の時代へ

平成21年3月、独立行政法人 中小企業基盤整備機構より繊維産業に係る平成20年度情報関係事業における「オーガニック・コットン含有率に関する適正な表示ルールのあり方に関する調査事業」という報告書がまとめられました。これは、従来の”農業段階において、国際的な基準に基づき有機性が認証されたコットンと定義する” 「オーガニックコットン」そのものに対する定義ではなく、もう一歩踏み込んだ「オーガニックコットン製品」への適正なガイドラインを定義するものとして 「市場」が求める正しいオーガニック・コットンのあり方を推進するため、有識者による委員会を設置し、本委員会において、オーガニック・コットンの定義や具体的な表示ルールを検討し、最終的に「含有率表示等に関する適正な表示ルールのあり方についての提言等」をとりまとめる。 とされています。 オーガニックコットンの世界的な市場では、金額ベースとして2005年以降は単年度、前年比平均約2倍の伸びで拡大しており、今後もその傾向は続くと見込まれています。報告書では、「市場拡大の背景をもとに、現状ではオーガニックコットンに対する表示の考え方が一定しておらず、市場の生産、流通、消費に対して、不適切な表示による支障が生まれる可能性が想定される」とされており、”国際的に通用する表示ガイドライン作り”と”消費者保護に資する”ことを趣旨として明示することで検討会では同意されています。

(2) ガイドラインに於けるオーガニックコットンの定義

報告書では、オーガニックコットンとオーガニックコットン製品についての定義をされています。 「オーガニックコットン」とは、、農業段階において既に確立されている国際的な基準に基づき、有機性が認証されたコットンと定義する。基本的には、以下の用件に合致するものを想定する。・オーガニック・コットンとは、3年間農薬や化学肥料を使わないで栽培された農地で、農薬や化学肥料を使わないで生産されたコットン・栽培に使われる農薬・肥料については、オーガニック・コットン認証関連団体により、厳格な基準が設けられており、これに基づき、認証機関が実地検査を行ったコットン・遺伝子組み換えを行ったものは、オーガニックコットンとはしない 「オーガニック・コットン製品」の定義(案)は、上記のオーガニック・コットンが原料の一部または全てに使用されていて、かつ使用されていることが証明できる状態であること(表示内容と製品に相違がないこと)を求める。つまり、国際的な基準とされている「Global Organic Textile Standard(GOTS)」や「Organic Exchange Standards(OE)」の事項と同調するよう配慮する必要がある。ただし、オーガニックコットン製品の定義付けについては国際的な基準が未だ一本化されていないことから、「含有率の条件」、「普通綿の混入」、「使用することができる副資材等・化学薬品等」について定義すべきとの意見があり検討されています。国際的な基準ではオーガニックコットンの含有率について規定が異なっており、Organic Exchange Standards(OE)の場合、オーガニック・コットンの含有率が 5~100%と規定されているのに対し、、「Global Organic Textile Standard(GOTS)」の場合は、オーガニック・コットンの含有率が70%以上を求められています。また、「Global Organic Textile Standard(GOTS)」は普通綿の混入を禁止しているのに対し、「Organic Exchange Standards(OE)」では普通綿の混入は可能とされています。

(3) オーガニックコットンに関する基準と規格

2009年現在のオーガニック認証基準・規格として、農業段階ではアメリカ農務省が規定している自然有機プログラム「USDA/NOP」やEU統一基準EEC規定が国際ルールとしてあり、中でもEEC規定(2092/91号)については日本の有機JAS制度との整合性が担保されており、輸出入時の審査が簡略化されます。製造段階では、国際ルールとしてGlobal Organic Textile Standard(EKO)とOrganic ExchangeStandards(OE)、二つの審査・認証機関があり、ISO65を取得し、より高度化された基準内容の Global Organic Textile Standard(EKO)に流れは傾きつつあるように見受けられます。ちなみに日本国内では、日本オーガニックコットン協会のJOCA基準(JOCA)と日本オーガニックコットン流通機構のNOC基準(NOC)と大きく二つの基準が存在しています。ただし、日本オーガニックコットン協会のJOCA基準(JOCA)については、オーガニック繊維製品世界基準(GOTS)本部の意向・方針を考慮して、2010年末をもって、JOCAの書類ベースの認証・タッグ発給の方式を中止し、GOTS方式を全面的に導入するとされています。

LINの取扱い商品でGOTS認証を受けている企業とブランド名
・(株)新藤 - 天衣無縫タオル天衣無縫インナー
・C.A. BIO - Peau-ethique

(4) 表示及び転記

報告書には製品の表示について次のように書かれています。「オーガニック・コットン製品における表示は、オーガニック・コットン原料の使用状況が、消費者に対して明確となるような表示とする。また、明確な基準・規格に基づく表示を推奨する。」難しい表現で書かれていますが、肌の弱い方や敏感な肌の持ち主は普段、品質表示タグの存在にどれほど悩まされているか…。残念ながら、この文面を見る限り、あまり理解されていないかもしれません。要するに記載内容によって他の製品との決定的な差別化を図ろうとする意図が感じられます。本当は品質表示タグは製品に縫い付けて無い方が有り難いのですがね。

(5) 表示禁止事項

ここでは、「科学的根拠が示せない用語など、消費者に誤解を与えるような表示は禁止とする。」とあります。続けて「科学的根拠の示せない、消費者にとって紛らわしい用語が販売段階で使用されているケースがあることから、消費者保護の観点から、このような言葉を掲示させないことが求められる。」より具体的な例として、・オーガニック・コットンでアトピーが治る。・オーガニック・コットンは健康に良い。・オーガニック・コットンは安全である。・オーガニック・コットンは肌に優しい。ただし、科学的根拠がある用語については表示可能とする。一例を以下に挙げる。・製造工程において化学物質を使用していないことから、環境に配慮された製品である。 この点については少し意外に思いましたが、使用者としての経験値では無く、実際に化学的根拠が無ければ紛らわしい表現とされるようです。さらに事業者ヒアリング調査結果では、「これら健康などへのメリットについては、将来的に科学的な根拠を提示する必要がある。」との結果も出ています。

(6) まとめ

本調査事業の背景の中では、「オーガニック・コットンの信頼性を確保しつつ、消費者保護の観点を踏まえ表示の適正化を図ることが市場が拡大しつつある現段階において喫緊の課題となっている。」とされていますが業界の信頼向上が望めるなら大いに期待をしています。そして、間接的な費用負担など消費者は望んでおらず、消費者保護を大義名分にした認証団体や任意団体の創設によって利権や天下りの温床にならないよう切に願っています。

関連項目 : 私達の地球環境について

オーガニックと地球環境

環境サイクルとは

私達人類が生存する地球上では自然本来の大気環境や水環境、土壌環境等があります。また光合成と呼ばれる、光を利用して二酸化炭素と水から炭水化物を作る生態系に於ける生物生産の基礎をなすもので光合成生物である植物が育ち、土壌を作って虫や動物をはぐくみそれらが死滅すると炭酸ガスや肥料成分に戻り、再び動植物が育つという環境サイクルによって成り立っています。 ところが農業生産の近代化に伴い農作物等を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又は病害虫の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤、いわゆる総括して「農薬」とされるものを大量に使用するようになってきました。農薬の中には毒性の強いものがあり、使用中の事故や作物残留によるもの、土壌への残留性が高いものに対して過去には社会問題となった為、わが国では農薬の安全性を確保するために「農薬取締法」に基づいて製造、輸入から販売、使用に至るまで全ての過程で厳しく規制されるようになりました。
LINで扱う有機栽培のオーガニックコットンを理解して頂く為にも、今一度地球環境について考えてみて下さい。

地球の環境悪化

環境省が2007年に行った「環境にやさしいライフスタイル実態調査」では、環境悪化を実感する比率が、地域レベル34%、国レベル64%、地球レベル79%と、いずれにおいても過去に比べて上昇しており、環境悪化を肌で感じている事が伺われます。そこで問題なのは、地域レベルへと身近になるにつれて実感が薄れており、環境の悪化を身近な問題としては捉えていない事です。環境問題の中で最も関心の高かったのは「地球温暖化」の91%で、次に「オゾン層の破壊」63%、「大気汚染」59%、「世界的な森林の減少」58%、「海洋汚染」50%、「砂漠化」48%次いで、「廃棄物等の発生抑制(リデュース)や再利用(リユース)、再生利用(リサイクル)の推進」48%となっています。関心の低い項目は「悪臭」15%、「地盤沈下」22%、「騒音・振動」22%で、花粉や黄砂に対しては関心が低い。性別では男性より女性の方が環境問題に関心が高く、年齢別には60代、70代の殆どは環境問題に関心を示しており、職業別では専業主婦、無職が環境問題への関心が高く、会社役員、会社経営者は「地球温暖化」、「オゾン層の破壊」、「海洋の汚染」、「不法投棄など廃棄物の不適切な処理」について高い関心を寄せている。そして会社員、公務員は他の職業よりも環境問題への関心が低い傾向があるという結果が出ています。


オゾン層の破壊、森林減少、酸性雨、砂漠化について


オゾン層の破壊とは

地上から約10~50km上空で地球を包んでいるオゾン層は、我々人類や生物にとって有害な物質や紫外線が地上に降り注いでくるのを防いでいますが、近年では南極上空のオゾン層が破壊され、周囲より薄くなっている現象(オゾンホール)を言います。紫外線を多く浴びると、皮膚や目の病気になったり、植物の成長が悪くなったりします。

森林減少とは

世界の森林は、毎年日本の国土の約20%に当たる730万ヘクタールが減っています。温帯林には増えているところもありますが、特に熱帯林は急速に減っています。主に森林伐採や森林の火事は原因で、森林に蓄えられた炭素が放出され地球温暖化にも大きな影響を与えることになります。

酸性雨とは

酸性の度合いが強い雨の事で、酸性雨のもとになる汚染物質は、風などに運ばれて広い範囲に影響を及ぼします。1970年代にはヨーロッパの河川や湖、森林で広域的な被害がありました。日本や東アジアの国々では、酸性雨の状況や影響の調査を協力して行い、汚染物質を減らす努力をしています。

砂漠化とは

乾燥している地域の土地が劣化して砂漠化すること。風や水によって土壌が侵食されることによって、植物が育たなくなってしまいます。干ばつの発生や、家畜を放牧しすぎたり、燃料用木材を採り過ぎたりする事が原因と言われています。砂漠化が進むと水不足になり、農作物が採れなくなり途上国では貧困者が増え続けています。

大気汚染とは

大気汚染の原因となる物質は、我々が生活する中で工場や自動車などから出る煙や排気ガスが主な出所で、浮遊粒子状物質や二酸化炭素、二酸化硫黄、揮発性有機化合物、ダイオキシンなど光化学スモッグや酸性雨の原因になるなど人の健康にも害を及ぼしています。

平成20年版「地球環境白書」より

チーム・マイナス6%
passNO,82772

その素材は本当にオーガニック?

最近では身の周りの下着や衣類・タオルなど、近くのコンビニやディスカウントショップで驚くほど安い価格で販売されていて、いつでもお手軽に購入する事が出来る時代になりました。さらにオーガニックコットンと表示された低価格の商品まで現れています。 でも果たしてそれは本当のオーガニックコットン?

よ~く考えてみて下さい。大手下着メーカーが全くと言ってよいほどオーガニックコットンを扱わないのは何故か?
実際には国内NO、1メーカーから一時的に販売された事もあるのですが、すぐに撤退をしています。LINでも仕入れ交渉を行いましたが丁重に断られました。

オーガニックコットンは通常綿よりも相当に仕入コストが高く、製品化する際にも品質を保つためにケミカルな加工を控えなければならない為、手間が掛かり過ぎて採算が合わないからです。 さらに染色に伴う華やかな色彩を表現する事が出来ないので、どうしても落ち着いた(地味な)下着になってしまい、メーカーとして販売計画は立てても実施に至らないというのが真相ではないでしょうか。

また一部業者の中には、原綿にオーガニックコットンを使っていながら、製造段階でケミカル加工を施して華やかなオーガニックコットンとして販売している場合もあります。彼らの言い分は「実際にオーガニックコットンを使っているのだから、それで良いでしょう」というものです。

選ぶのはそれぞれ個人の自由ですが、化学処理を行ってしまったオーガニックコットンを選ぶくらいならば、普通にコットン素材の製品を選んだほうが経済的にもデザイン的にも賢明な選択だと思うのですが如何でしょう。

あまりに美しいカラフルなオーガニックコットンを見かけたら、ちょっと考えてみて下さいね。

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